
介護の職歴25年以上、整体と心理カウンセラーの資格も役立てたいサカミチです。
今回は職場で「辞める」と言ってしまう前にやってみる対策や対処方法についてお話します。
前回の” 介護を辞めたい三大理由!介護施設の転職 対処方と改善策①”では、転職を考えた時は最低でも3つの理由がある事や職場環境について話してみました。

介護の仕事を辞めたくなった時に絶対にしてはいけないやめ方
「辞めたくなった時は職場環境に原因がある」というのはハッキリしましたが、絶対にしてはいけないやめ方があります。
それは、
「勢いで辞めてしまう」事です。
辞める時のリスクは最小限に!
勢いや感情だけで辞めるのは、かなりの確率で損をします。
例えば給料日の締めが15日、といった施設も多いかと思います。
それに合わせて「15日付で退職を」と考える人もいると思いますが、退職の日を月末かそれ以外にするかはとても大事です。
辞めた後に入るあなたのお給料、次の給料日まできちんと繋げる収入になるのかも確認しておくと安心です。
参考になる動画を載せておきます。

私もこれで損をした経験があります。
3月末での退社を考えていたデイサービスがありました。
その施設の締めは前月の16日から翌月の15日まで、給与の支給は締めた月の末日でした。
3月16日以降は有給消化し3月末で退社するつもりでしたが、事情が変わりバタバタと2月15日付でやめてしまいました。
しかもその施設は、職員が受け取れる処遇改善の手当ては「3月の給料日に在籍の者」との決まりがあったのです。
私は2月15日まで働いた分の給料は2月末に受け取り、退職してしまいました。
3月1日から新しい職場に採用は決まっていたものの、新しい職場のお給料は月末締めの翌月15日支給でした。
3月の給料がないだけでなく、少し我慢して上手に辞める調整をしていれば受け取れるはずだった処遇改善の手当てまで貰えなかったのです。
この時は本当に悔やみました・・・。
皆さんはこんなことはないと思いますが、辞める時のリスクはできるだけ最小限に抑えてください!
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介護の仕事を辞めたいと思ったら、まずはストレス解消!

少し話がそれてしまいましたが、介護の仕事を辞めたいと思ったとき「なぜ辞めたいのか」、原因や理由をハッキリさせましょう。
今の職場を辞めたいのか、介護職そのものを辞めたいのか。
【辞めたいと思ったとき最初に行う対策】
- 3日程度、できるなら一週間以上休む
- 人に愚痴る、話を聞いてもらう(相談する)
- 運動する(汗をかく程度体を動かす)
- 集中できる趣味を持つ、好きな事(やりたいと思っていた事)をする
もし人間関係が理由で辞めたくなったのであれば、少し距離を置いたり話を聞いてもらったりするだけでも楽になります。
運動や趣味に没頭することも、意識を別のところに向けるためストレスの解消になり心身ともにすっきりします。
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介護の仕事を辞めた時のメリット、デメリット
退職というとマイナスのイメージがあるかもしれませんが、メリットとデメリット両方お伝えしますね。
メリット | デメリット |
・辞める決断をすると精神的に楽になる ・退職までの期間に転職活動が出来る ・新たな資格取得が目指せる | ・収入がなくなる ・辞めて時間が空きすぎると転職しにくくなる ・焦ると妥協してしまう ・辞めぐせがついてしまう |
介護の仕事、意外と離職率は高くない?
介護業界ではどこの施設も慢性的な人員不足と言われています。
でも少し見方を変えると、資格を持った人が別の職場に行くだけで介護職の人数が大きく減るという事ではないと思っています。(絶対数は足りないかもしれませんが)
むしろ介護を「やりがいのある仕事」「将来性がある仕事」と考えている人も多いのです。
これからの介護を変えるのは若い世代

介護施設で働く20代の若者が「自分たちの力で介護業界を変えたい!」と頑張っているドキュメンタリーがテレビで放送されていました。
「認知症のお年寄りが問題行動を行うから薬を増やしておとなしくさせる」「職員が足りないからトイレ誘導ではなくおむつにする」、そういったことをなくしたい、認知症の人でもその人が持っている力を引き出してトイレで排泄する方向に持っていきたい、と会議で話し合い具体的な案を出し、実践して行く。
同じ介護業界で働く人間として、感動しました。
こういった取り組みは少しずつではあるけれど、確実に介護を行う若者の間に浸透しているのではないでしょうか?
またメリットの中に、「介護業界はキャリアアップが図りやすい」という点もあります。
先にあげたような若い人たちが介護業界に入ってきたことで、業務の改善や負担軽減の取り組みが積極的に行われている施設もあります。
介護施設から転職した方がいい人、介護の仕事を辞めたほうがいい人はこんな人

介護の資格を持っていると職場が変わっても抵抗なく働ける場合が多く、退職や転職を考える場面も多いかもしれません。
いろんな対策をして続けるという決断をする場合もありますが、悩まずに辞めるという選択をしたほうがいい場合もあります。
【転職を考えた方がいい人】
職場の環境・待遇が悪い | 介護職自体が難しい |
・職場でハラスメントや精神的な追い込みがある ・休みが取れない ・介護士に違法な医療行為をさせる | ・腰痛がひどい、など身体的理由 ・精神状態の悪化(うつ病など) ・他業種で働きたいという興味がある |
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介護施設をやめたくなったときの対策
人間関係が理由…他部署への移動ができるならば申請する。
給料が低い…資格を取ればどのぐらい手当が増えるか確認する。(キャリアアップを頑張る)
可能なら夜勤を増やす。
体力的にきつい…一時休職をするか、まとめて休みを取る。
私は体力のことや家族のことも考えて日勤のみで働くという選択をしました。早出遅出もしない条件を面接で伝えました。
人によっては、逆に夜勤専従にしてもいいと思います。
精神的につらいのであれば職場の同僚や上司にカミングアウトして、病院受診をし診断名が付くようであれば働く環境が少しでも変えられるか、職場に配慮を求めてもいいと思います。
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まとめ

いろいろな理由から介護の仕事や施設を辞めたいと思うこともあるでしょう。
退職は、届けを出す前に給料のことやストレス解消の対策をとったうえで決断するのをお勧めします。
続けることが自分や自分の家族を犠牲にするなら、辞めてもいいと思います。
私は20数年介護の仕事をしてきましたが、一度介護業界から離れたことがあります。営業という全く違う業種で働き、心が折れた経験もしました。
その時、お年寄りの方や認知症の方と接する事、自分の技術で喜んでもらえた事がとてもうれしかったことを思い出したのです。
「笑顔で人と接したい、今ならとてもいい介護ができるんじゃないか」そう思い戻ってきました。
悪いイメージが持たれることが多い介護ですが、そこには喜びややりがいも確実に存在しています。
もちろん人間関係が嫌だと思って転職を考えたこともあります。
でもその理由も経験であり、ステップアップするために新しい職場ではプラスの考え方に変換していきました。
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今は嫌だと思っても、年数を重ねていけば対応出来るようになります。
気持ちの切り替えも上手にできるようになります。
正社員にこだわる必要もなく、パートや派遣社員として働き仕事の負担を減らすという選択もあります。
夜勤専属にする、もしくは夜勤の無い施設にする、働く環境を変えるという選択肢はいろいろあると思います。
経験してわかりますが、いろいろ言っても介護業界は働きやすい業界だと私は思います。
20数年の経験があっても、新しい職場に行くとまた新たな学びがあります。
「しなやかにしたたかに」。
介護業界で働く人に全力でエールを送ります!!
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